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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

フィリピン留学のマンツーマンレッスンを最大限に活用するために実践したこと[フィリピン留学体験記]

私は2012年8月〜9月の約5週間、フィリピン共和国セブ島にある語学学校で

1日8時間みっちり勉強してきました。私が選んだ学校はラングリッチ・カレッジです。

生徒はまだ 日本人だけでした。フィリピンはMicrosoftやAT&TIBMなど名だたる

有名企業がコール センター業務を委託しているだけあって、高等教育を受けた人は

皆とても綺麗な英語を使います。 アメリカ人の英語よりもむしろクリアで聞き取り

やすいです。彼らはアメリカ英語を範とし、 IPAの定めた発音体型に基づいて英語を

学習しているからネイティブよりも奇麗な英語を話します。  

 

クリアな発音に慣れ親しんできたため、海外ドラマや映画を見ても未だに半分も

聞き取ることはできませんが。

 

なぜフィリピン留学したのか

英語は得意なほうでTOEICスコアは840点、仕事でも使う機会はありましたが

伸び悩みを感じていましたし、転職の狭間にいたこともあって時間の余裕もあった

ので、英語力を鍛え直すチャンスだと思いました。さらに言うと、20代も後半を

迎え、これからの人生を生きていくための知恵や見識を磨きたい、そのために

自分のOSをアップグレードするような学習を体験したかったです。

 

何と言っても"Would of English"の膨大な知識や情報を自分が吸収できるようになる

ことで 広大な海に飛び出せる力を得たいという強い想いがありました。

言葉とは他者の経験や知恵を自分が追体験するために不可欠なものですから。 

フィリピン留学で何を勉強していたのか

  留学期間は2012年8月~9月の約5週間でした。場所はセブ島マンダウエ市にある

ラングリッチ・カレッジの寮。教室と宿舎が同じ敷地内にあります。

プールで泳ぐことも可能。 授業は1日6コマの計8時間、1コマずつ一人の先生がつき、

計6人の先生が担当します。 朝は8時スタート、1時間のランチ休憩を挟んで午後は

17時終了です。土日祝は休校です。  

 

1)教材について 日本で事前に準備しておいた英語書籍やTEDの動画ファイルや

スクリプトを持っていきました。 TEDは気に入った題材のものを6つほど

ピックアップしておきました。英語書籍に関しては 日本のことを紹介するように

したかったので、それに関連した次のような本を用意しました。  

 

マンツーマンレッスンは主体性を発揮すればするほど大きな対価を得られる環境です。

自分好きな小説、科学や歴史など興味のある分野。何でも構いませんから事前に教材を

ピックアップしておくことをオススメします。

 

2)レッスンの進め方

重視したのはインプットとアウトプットのサイクルを可能な限り多く回すことです。

具体的には自分がまず英文を音読、パラグラフごとに英語でサマリーを説明します。

インプットした内容をすぐに英語でアウトプットするのはなかなか大変です。

サマリーを説明した後は、内容に関して先生とディスカッションして理解を深めつつ、

自分が知らない表現を教えてもらうことで会話力をさらに鍛えます。  

頭の中には確かに情報があるのに、英語にして話すところで詰まる。

どんな言葉を選べば 良いのか分からない。何とか頑張って話しつづけていると、

脳内の英語思考回路が 太くなって丈夫になっていくのを感じます。 筋トレで

負荷をかけて筋肉の繊維を太くするとの同じです。

 

 

  3)マンツーマンレッスンの名物!発音徹底チェック

うまく音読できなかった部分は、発音を徹底的に修正してもらいます。

この発音レッスンはマンツーマンレッスンの名物です。 口の周りの筋肉の動かし方

から矯正することで正しい音の出し方を教えてもらえます。

私もLとRの発音の区別や、yearとearなどの使い分けもできるようになりました。

 

  4)1日4時間の予習がレッスンの質を決める

1日8時間のレッスンが終わるとさすがにビールでも飲みたい気分になりますがフ

ィリピン 留学を最大限に活かそうと思うならば、毎日4時間の自習が必要です。

体調を崩したり 外出したりすることはありましたが、語彙力や表現力を高めるには

自分で地道にインプット する事前準備が絶対に必要です。 なぜならマンツーマンは

インプットに向かない環境だからです。 双方の対話を通じて学習した事の理解を

深める、そこから更なる気づきや知恵を育む。

それを英語で表現するための方法を学べることに本当の価値があると私は思います。  

事前インプットはマンツーマンレッスンを「単なる英語のお勉強」で終わらせない

ための 前提条件なのです。おそらくこれは日本国内で我々が体験してきた従来の教育

とは全く異なる 性質のものだと思いますが、大学で高等教育を受けたフィリピン人の

エリート層とマンツーマンでぶつかり合う体験は本当にエキサイティングでした。

 

集中的に勉強できる環境で過ごすわけですから、後悔しないよう全力を尽くしましょう。  

フィリピンでの語学留学に向いていない人の5つの特徴[フィリピン留学体験記]

私が強くお勧めしている短期集中のフィリピン語学留学。全ての人にとって貴重な

経験ができるものであるかというと、それは違うと思っています。

途上国での生活にマンツーマンレッスンという、日本では味わえない特殊な環境

ですから 一部の人にとってはツラい部分のほうが多いこともあります。

下記に挙げるような特徴の人にとってはフィリピン留学は厳しいかもしれません。

 

英語が全くできない、英語力ゼロ

留学して環境が変わればマジメに勉強できるという考えは間違っています。

日本語の通じない相手とのマンツーマンレッスンですから自分の英語力を総動員して

レッスンに臨まなくてはコミュニケーションがます成立しません。日本にいる間に

オンライン英会話などを 利用して「英語で話すこと」に慣れておきましょう。

文法や読解もできない方は、まずは中学3年間の英文法の復習から初めましょう。

 

やる気がない

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「今は英語できないけどフィリピンに行けばきっと頑張って勉強するだろう」  

そう思っている方はツラい思いをするでしょう。英語学習が習慣として定着して

いない人が 急に1日8時間のマンツーマンレッスンという環境に放り込まれら、

すぐに適応できるでしょうか?

きっと英語を聞くことにすら抵抗を覚える状態ですから、せっかく英語漬けになれる

環境を 最大限に活用できないことになります。   限られた留学期間を最大限に活用

しようとするならば、1日のレッスンが終わった後も自分で 予習・復習に取り組む

主体性が求められます。学習習慣を日本にいる間に身につけましょう。  

レッスンは先生まかせ

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「留学してみれば先生が上手い事おしえてくれて英語できるようになるっしょ!」

はい、残念でした。レッスンの主役は生徒です。先生は生徒のために存在しますが、

生徒が何を学びたいのか はっきりしていなければ教えづらいでしょう。  

「こういう風に授業を進めたい」「こういう点を重点的にやりたい」と主体性と

意欲を アピールすることで先生のモチベーションにも良い影響を与えるはずです。  

 

価値観や習慣の違いを受け入れることができない

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常夏の国フィリピンでは日本と異なる習慣やカルチャーがあります。

たとえば仕事中によく 皆で集まって楽しそうに歌っています。日本と比べると

時間に緩い人が多いです。 待ち合わせ場所の指定とか曖昧で不安になる時もあります。

仕事も賑やかに楽しく過ごすのが 好きな人たちが多くて好感が持てますが、

悪く言えば「うるさい」し、ゆるいです。   またキリスト教への信仰心が篤く、

神様のことを真剣に信じている人もたくさんいます。 宗教観は日本とはずいぶん

違いますが、こうした違いも受け止める気持ちが 生活するうえでは必要です。  

 

発展途上国での生活レベルが我慢ならない

 

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日本の生活しやすさは世界トップクラスでしょう。

水道水が飲めるのも日本くらいです。 フィリピンは途上国ですからシャワーの

お湯が出ない時もあるし、水道も時々とまります。 食事をしているとよくハエが

飛んできます。私は二日目くらいでハエが止まっても気にしなくなりました。

服をクリーニングに出すと少し色落ちして 戻ってきたりするし、はっきり言って

日本より全体的に小汚いです。   日本は世界屈指の経済大国であるからこそ維持

できている生活レベルを当たり前だと思い、 途上国でもそれと同じ水準を求める

のは無理な話です。

むしろ海外から見れば日本の生活 レベルやインフラの品質が神がかっていると

考えるのが正しい見方です。 不便な事にも楽しんで適応するくらいの気持ちが

あればストレスを感じないで済みます。    

 

 

語学留学は即効性のある万能薬ではありません。

留学中の時間の活用の仕方によって得られる経験の質は全くちがったものになる

事実を しっかり認識しておくべきでしょう。    

フィリピンと日本 英語力の差を生み出すものとは?[フィリピン留学体験記]

 

ここに興味深い調査データがあります。

引用元:Survey: Philippines world’s best in Business English; Malaysia and Singapore not far behind  

 

フィリピンはTOEFLTOEICのスコアについてもアジアのトップ・クラスにありますが

ビジネスにおける英語のコミュニケーション能力も世界的に見て高いレベルにあると

上記 のレポートは示しています。なぜ彼らは英語に堪能なのか?

なぜ私達日本人は学校であんなに必死で勉強しているのにほとんどの人は英語を操る

ことができないのか? その答えとして私が強く感じるのは英語をマスターすることが

フィリピン人にとっては サバイバル、あるいはより良い生活を実現することに直接的

につながっているという事です。  

 

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