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Facebookのことはさっぱり分からないがスピード感のある青春群像劇は面白い

ソーシャルネットワーク
Facebookの生みの親であるマーク・ザッカーバーグが主人公の起業ドラマ。
映画館で一回みたけど、DVDが出たのでレンタルした。

正直、これを観てもFacebookが何なのかはさっぱり分からない。
途中のシーンで、CFOのエドゥアルドが気違いのガールフレンドに
交際ステータスを無断で"single"に更新ことを問い詰められるシーンがあるが、
ああアメリカだとこれでケンカすることもあるんだな、っていうぐらい些細なこと。

この映画の中で語られるのは、
1人の天才が起業を通じてエスタブリッシュメントの世界に反抗を示し、
人間関係の葛藤にも悩みながら成長していく一種の青春群像劇。

エドゥアルドは劇中ではザッカーバーグの分身。
大学のファイナルクラブに入れず、リア充グループに羨望を向けるだけの
非モテ系の二人は負のエネルギーをもとにザ・フェイスブックを作りあげる。

強い上昇志向を持つ似た者同士だが、劇中での行動は対比的。
ザッカーバーグは因習に縛られた世界から抜け出そうとするが、
エドゥアルドはクラブに加入するべく、自ら権威の中に入っていこうとする。
結果「フェニックスクラブ」への加盟を許され、ザッカーバーグの反感をかう。

この辺の対比はエドゥアルドが東部で広告主を集めようと必死に営業をかける裏で
西海岸でザッカーバーグがショーン・パーカーにサポートされながら投資家をコケに
しつつも大量の資金をガツッと集めてしまう点にも見られる。
二人の友情にどんどん亀裂が生じていく過程がこうした行動によってもの悲しく
強調されるところは面白い。

ショーン・パーカーは主人公を西海岸の自由で解放された世界へ導く案内人。
因習的な階級社会で古い権威のはびこる世界を飛び出し、
西海岸へ行けば、そんな権力など無意味な開放的な世界があることを教えてくれる。
西部開拓のフロンティア精神よろしく、主人公を一段上のステップへと導きストーリーの
展開をさらに加速させている。

基本的にソーシャルネットワークがもたらす世界がどんなものか、
主人公が頑迷なまでに目指そうとする世界が何なのかは何も説明されない。

あと、ザッカーバーグは唯我独尊の天才のように描かれ、
彼一人の頭脳の中でFacebookの全てが作られるかのような印象を受けたが、
その点は二回目に観た感想としては違和感を覚えた。

今回のF8のアップデートでも想像できるが、
Facebookはもはや1人の人間が全体をコントロールし切れるものではない。
無限に増殖し続けるプログラムコードの集合、
ザッカーバーグのすごいところはそんな大量のコードを全てコントロールしようとせず、
アーキテクチャの中で自由な振舞いを許している点だと思う。
ただし、Facebookのコンセプトを崩さない形で。

そんなわけで、偏執狂的な芸術家のような人物描写は、やり過ぎな感あり。

ただ映画自体はスピーディーな展開で、
息をもつかせぬ勢いですごく引き込まれます。
マジでオススメ。