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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

雄勝(おがつ)復活、絶対勝つ! 被災地でのボランティア活動の報告

友人の紹介で、石巻市雄勝町でボランティアをしました。
もう2週間ほど前になりますが、10月28日/29日の二日間、
津波の被害にあった町で瓦礫の撤去やヘドロをすくう作業を行いました。


ボランティアに参加してみるまでは、
自分はそういうところではバリューは発揮できないだろうと思っていました。
自分の世話だけで精一杯で、現地の人たちにかえって面倒をかけるだろうと。
正直言って、あまり進んで被災地に行く気持ちはありませんでした。

しかし、被災地の現状を自分の目でしっかり見つめる機会が必要な気がしました。
地震の当日、東京にある高層ビルの職場に閉じ込められた自分にとって、
津波とは何か現実味を帯びないところがありました。


地震のあったあの日、この国で何が起こったのか。
私たちが失ったものの大きさを、どうしても自分の目で確かめたかったのです。


派遣活動は、Last One Mile Projectという現地のコーディネーターと連携して
ボランティア活動をアレンジしている団体で実施しているものに応募しました。
こちらの団体の活動に関しては、僕の友人のブログで詳しく書かれています。
ほぼ毎週部隊を出しているため、現地の方との連携や信頼関係もしっかりしています。


現地に赴くとコンビニなども営業しており、道路も自動車が普通に通行できます。
しかし被害にあったままの家屋などもあり、当時の惨状を物語っていました。

活動内容としては、雄勝湾にある水産加工場でのヘドロや土砂の撤去作業が主でした。
水槽や溝にたまったヘドロをスコップですくってきれいにしていきました。
その場所はホタテやカキを出荷用に保存、加工する所でした。


元々二階建ての建物があったものの、20メートルの津波にのまれてしまい
今では基礎の部分しか残っていません。
近くには爪楊枝のようにポッキリ折れた電柱も横たわっており背筋が凍る思いでした。

加工場のおじさんの話によると、
水槽の中には25000以上のホタテがいたのですが、津波で全て流されました。
現場には大量の貝殻が散乱しており、それを拾うのもボランティアの仕事です。
値段を聞くと、築地に出荷すれば売値は600円にもなるそうです。
それが一日で全て奪われてしまいました。
売上にすると1200万円もの損失を被ったことになります。


その加工場は家族で経営されており、
社長であるオヤジさんの息子さんはまた事業を再開されることを目指して
地道に瓦礫の撤去をしておられました。
自分の生まれ育った土地で営んできた生活が一瞬で奪われた苦しみとは如何ばかりか。
私の故郷のことも心に浮かび、胸が締め付けられる思いでした。


現地でのボランティア活動を通じて、
私のような素人でも復興に取り組む現地の方々の力になれることを感じました。
また、現地で活動するコーディネーター、そしてボランティア参加者の派遣や現地のニーズとのマッチングを実現する団体が果たしている意義も理解できました。
季節の変化や復興の度合いによって、解決すべき課題は常に変化しています。
それらのニーズにマッチした活動を継続的に行うにはこうした方々の尽力は
必要不可欠なのです。


復興のゴールはまだまだ遠いですが、それでもヘドロや瓦礫を
1つ1つ取り除いていく事なしに復興は実現できません。


決してあきらめない、「雄勝復活、絶対勝つ!」というスローガンを
掲げた横断幕を目に焼き付けて僕は東京に戻りました。