TOEIC受験数・平均スコアのデータと分析[2012年]
580点を突破すれば平均を超えられる。TOEIC公開データが語ること
久しぶりにTOEICを受験しようと決意したので公開データからどんな傾向が言えるか
分析 してみました。TOEICは言わずとしれた英語力を測るための世界共通のテスト
です。 グローバルの波に逆らえない昨今、TOEICの点数が悪いと管理職に出世
できない企業も多く もはや逃げること能わず、多くの人がスコアアップのために
必死で勉強しています。
実際TOEICテストの受験者はこの10年で109.2万人(2000年)から227万人(2011年)と、 2倍以上に人数が増加しています。(出典:TOEIC®テスト DATA&ANALYSIS)
なお、この数字は公開テストとIPテスト( 団体特別受験制度)の受験者の合計です。
平均スコアはどうでしょうか?
以下のグラフでは580点前後が平年並みと言った具合です(公開テスト受験者のみのデータ)。
つまり580点を突破できれば平均越えをまず実現できます。
ReadingがListeningよりスコアが低いのは問題量(特にPart7)が多く、試験に
特化した 解き方に慣れておらず時間が足りなくなってしまうからでしょう。
平均値に続いてスコア全体の分布は以下のグラフのようになっています。
平均スコアより上の595点以上の層が上位44.6%を占めています。
またCレベルと言われる 範囲に近い445点から695点以上の層が全体の57.6%を
占めています。 つまり、半分以上の人はCレベル(470〜730)の範囲に集まっていて
平均スコア580点より 少し高い600点を獲得できれば受験者全体の上位45%には
食い込めるという意味です。 TOEIC初心者はまずは600点突破が、適度な短期目標
としてちょうど良いのではないでしょうか。
TOEICは試験に特化した勉強が必要。特にReadingは慣れが大事
セクション別で見るとListeningのスコアのほうがReadingより高いです。
日本人はListeningが苦手 だと言われますが、グラフを見るとTOEICではReadingを
より苦手とする人が多いように見えます。
英語を使用する機会の多い海外部門でも同じ傾向が見てとれます。
これは試験の性質によるものと思います。Listeningは集中して聴いて正解を選んで
いけばよいですが、 Readingは1問あたり45秒で解く必要があり、文章読解という
よりは設問から該当するパラグラフを 選び取っていくという情報処理みたいなもので
試験慣れしないと 時間配分を誤り思うようにスコアが伸びないのでしょう。
留学や海外経験がなくても上位10%に入るスコアを取れる
これは私の体験談ですが試験に特化した勉強をすれば飛躍的にスコアを伸ばすことが
可能です。 私が初めてTOEICを受けた時のスコアは640点でした。
その時は何も対策はしなかったので真剣に 勉強した上で再挑戦しようと思い、
3回分の模擬試験が入った書籍を2ヶ月間、中身を暗記するほど 繰り返し解きました。
その後のテスト結果は840点でした。
ListeningもiPodに入れて30回以上 聞き込みました。またシャドーイングという方法で
音読して英語の音を脳に定着させることを 意識して勉強しました。
Readingも上記のような方法で必要最低限の部分だけを読んで正解を選ぶノウハウを
定着させるように努めました。海外勤務の経験も皆無でしたが、上のグラフの海外部門
の平均よりも高いスコアでした。
このようにTOEICは試験に特化した勉強をすれば上位10%の成績に入ることは
充分可能です。 (10%と言うのは上記のスコア分布のグラフを参考にしています)
正しい学習をすれば、留学や海外勤務の経験がなくとも高いスコアを誰でも取れるのです。
以上のことをまとめるとまずは600点突破で平均越えを目指す。そして2~3ヶ月間、
集中的に学習(1日2~3時間)する時間を確保して800点越えを実現して
上位10%入りを果たす。
このようなステップでスコアアップを目指してはどうでしょうか? *データ出典:TOEICテスト|公式データ・資料より TOEIC®テスト DATA&ANALYSIS