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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

スパイダーマン3はアメリカの苦悩を表している


スパイダーマン™3 [DVD]
(注意)ネタバレありです。


アメイジング・スパイダーマンを劇場で見逃した腹いせに前シリーズのDVDを借りた。
スパイダーマン3でアメリカの国旗の前を飛び去るシーンがあり、それを見た瞬間に
ビビッと感じるものがあって、彼の姿は正義を掲げたテロとの戦争やイラクへの侵攻で
戦いにすっかり倦んでしまったアメリカ社会そのものだと思った。
ブラックスパイダーに心を奪われ、憎しみの赴くままに拳を振り上げたスパイダーマン
ことピーター・パーカー。振り上げた拳をおさめられぬままに親友ハリーを傷つけ
ヴェノムという新たな敵を自分で生み出した。


サンドマンが叔父を殺した犯人というのも本当は誤解なんだけど私怨を晴らすことが
既に目的化しており、ひたすら憎むべき敵として追い続ける。テロ攻撃の恨みを結集
させて一方的な正義を抱えて無実の人々まで攻撃したあの時の戦争とイメージが被って
いると感じるのは私だけだろうか。誤解という事でいえば、親友ハリーもスパイダー
マンが父親の仇だと勘違いしたままに命を狙おうと攻撃をしかける。全ての誤解が
晴れぬままに敵を追い、また一方で敵として追われるという悲しい状況。


真実と向き合い、互いを許すということでしか空しい戦いを止める手段はないのだけど、
それができた時には既に愛する友であるハリーは死んでいたという残酷すぎる展開。
正義のための戦いで愛する国民の亡骸を遠く乾いた地に積み上げてきた2000年代の
アメリカそのものじゃないかという気がならない。


MARVEL COMICSにハマりそうです。