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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

長い長い殺人の餌食にならないための処世術


登場人物の財布が一人称で物語を進めていくというユニークな小説。
のちの「模倣犯」や「理由」の原点でもある!って帯に書いてありました。
個人的には宮部みゆきの作品を読むのはこれが初めてだったので全然
インパクトが伝わってきませんでしたが。


とは言え、グイグイと一気に読み進めてしまいたくなる力を持った作品でした。
どういう意味で長いのかという保険金目当てに女性に近づいて結婚して生命保険に
入らせて怪しくないタイミングがくるのをまって殺すという意味でとても気長な
性格じゃないと不可能な殺人をやるのです。
この人と私は近い将来必ず結婚する!そういう女の勘が運命を教えてくれたそうです。
作中の台詞にありました。
そんな運命の相手が殺人犯だったなんて、この世には神も仏もありませんね。
まぁ自分の人生の幕引きをする人物との出会いだったから運命的といえば運命的です。


自分も結婚相手と出会う時はビビッとする何かが心の中にあらわれるのかしら?と
何処かで信じてみたい気もしますが、この小説を読んだら一切そんな気は失せました。
愛する事と心酔する事はきっとかなり異なるものだろう。


保険金殺人の餌食にならないために、結婚相談所を通じて保険調査会社のお墨付きの
ある清廉潔白で経歴、性格ともに問題ない相手を選ぶのがよいでしょう。
ただしPhotoshopで原形を留めないほどに美化されているリスクはあります。
もしくはお見合いの風習を復活させることです。
死ぬまでに一度でいいからお見合いをしたいです!


長い長い殺人 (光文社文庫プレミアム)
宮部 みゆき
光文社 (2011-07-12)
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