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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

「うつな人ほど成功できる」という精神論が病気への誤解を広げる


うつな人ほど成功できる


この手の本は、何冊か出版されていて自己啓発のコーナーに置いてあったりする。
しかし、私としては宗教的な開眼みたいに病気を扱っていて強い反発をおぼえる。
うつ病になってよかったとさえ思っている」などと、一体どの口が言うのかと。


こんな安っぽい言葉が一人歩きしていくから
病気への誤解が広がるんだと思う。


まず、うつ病になりやすい性格(メランコリー親和型)というのは全くの誤解です。
真面目とか几帳面な人がなりやすいとありますが、人間の脳は過剰なストレスを
受けると神経細胞の萎縮が起こるのです。そういう仕様なんです。
特に脳の「前部帯状回」という感情をコントロールする部位が小さくなり機能が
低下することが分かっており、精神疾患の症状との関連も強いと言われています。
またセロトニンノルアドレナリンなどの神経伝達物質の量も減ってしまうので
不安や緊張感などがずっと続き、プラス思考になれず絶望観に包まれてしまいます。


「こころ」の有り様というのは、脳という構造が働くことの「状態」です。
唯脳論 っぽく言うと、脳は構造で、「こころ」は構造がもたらす機能です。


建物の二階からジャンプしたとしましょう。当然、足の骨が折れます。
着地の衝撃に骨が耐えられないからです。
人の脳もモノですから同じです。オーバーワークさせれば故障の原因になります。
個人の性格は関係ありません。もちろんストレスの受け止め方やストレスの多い環境
にいることで個人差は出るのでしょうが。
うつ病になりやすい性格(メランコリー親和型)というのは原因ではなくて
結果ではないでしょうか?メンタルクリニックや精神科で診断を受けるのは
辛い症状が出た後だから、診断した人全員に共通する症状があるように見えます。
結果として出たものを病気の原因だと誤解したとして無理はないかもしれません。


「こころ」の病気とやらに対する精神論が排除されることをお祈り申し上げます。
健康を保ち、病気にならないに超した事はありません。


ところで、成功って何ですか?