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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

歴史を学ぶ理由について

安倍内閣は歴史教科書検定の問題で盛んに「愛国心を持たせる」教育を目指すと

主張している。私にとっては違和感しかない。

 
歴史を学ぶ意義は「我々は何者かを理解する」ことだと思う。
日本人として誇らしい人物や文化習慣を思い浮かべることは私にだってある。
しかし、もしもそれが自分で考え理解した結果でないとしたら何とも頼りない。
 
「私たちの国はこんなに素晴らしい、美しい国だ。
 だから君たちは必ず誇りを持たなければならない。」
このように美意識や誇りを意図的に植え付けようとするのは自虐史観と同じく
誤解を広めることになりはしないのか。
 
繰り返し述べるが、歴史を学ぶとは我々が何者かを知ること。
 
過去を知ることで日本人の無意識の層に染み付いた思考体系が、どんな行動や
結果を引き起こしてきたか、それを知ることができる。
一つ一つの知識を覚える事は退屈でも、蓄積した知識を色んな角度から見つめる
ことで今の問題を乗り越えるヒントを引き出すことができる。
 
そう私は信じている。
 
毎年あたらしい資料が発見されたり研究が進むことで通説も変わるのが歴史だ。
愛国心を養うためにストーリーを取り繕ってしまっては、それぞれの視点で
事実関係を見つめ直すという思考訓練ができないし自分と異なる意見を
受け入れづらくなってしまい、教育上よくないと思う。
 
国内情勢が不安定化すると国威を発揚して団結をはかろうとして
時には隣国に戦争までしかけることが人間の歴史では繰り返し起こってきたが、
日本は同じ轍を踏んでしまうかもしれないと寒々しい気もしないでもない。