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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

アットホームを謳う求人には御用心を

アットホームや親しみやすさを謳う求人を出している企業は、

結構な確率で落とし穴だと思う。

 

きちんと強みをもった会社はホームページでもそれにまつわる技術や成功事例を

具体的に紹介できているものだが、そうでないと親しみやすさ、楽しさ、

仲良しぶりを過剰にアピールするほうに傾いていくように見える。

アットホームさを謳う求人情報の裏には以下のような事情があると思う。

(1)雰囲気のほかにアピールすべき強みがない

強みとなる商品があればそれをアピールしてビジネスがうまくいっていることを

アピールすればよい。それがむりだと「中の人」にスポットを当てるしかない。

割とキレイめの女性社員(既に退職)や皆でバーベキューしている写真(2年前)

などを掲載し、風通しがよく皆が仲好く楽しいというイメージを作り出そうとする。

仲が良いのはもちろん良いことだが、役割分担が曖昧でなぁなぁな事が多い。

もっともこれはJob description(職務記述書)を明記する慣習がない日本で

雇用される限りは一生ついてまわる問題でもある。

会社にとっての価値は精神論で語られることが多いので、「これは君の成長の

ためである」という適当な言葉とともに仕事が振られることがある。

(2)社員の定着率が悪いので、とりあえず労働力がほしい

アットホーム企業の給料は同じ内容の仕事でも大手企業より低い。

小規模な人数と設備で、他社と同じような商材しか取り扱えないので当然。

価格競争に巻き込まれて日々あくせく働く、まさにレッドオーシャン

 

「弊社なら1ページ1000円でホムペつくります!」

「ウチは今厳しい時だからランディングページ5万円でも受けるしかないんだよ。」

 

 

アットホームさをアピールすることが多いIT系中小企業ではこうした言葉が

日常的に交わされる。努力と苦労で習得した技能と経験はとくに考慮されず、

「こいつの1時間当りの単価は何円」という基準でしか見られない。

恐ろしい現実に胸をえぐられる思いだ。

 

実際に私の知人にあった話だが、提示された給与の金額に不満を言うと

「今年はボーナスを支払うから」と言われて渋々納得したものの、後になって

「そんな事は言ってない」と一蹴されたケースもあるくらいだ。

個人の業績に比例して給料が上がると言われることもあるが、根本的にビジネスの

やり方を変えないかぎり自転車操業から脱却できないし、社員の給料を払って

赤字ギリギリなのが実情だ。基本的に給料が上がることはありえないし、

また、雇う側にもそんなつもりは全くない。

待遇に文句を言えば、同じ条件で働く代わりの人間を探せばよいと考えている。

 

あと、その企業からの求人が長期間にわたって、複数サイトでみられる場合は

注意したほうがいい。

 

常に求人を出す=>人が足りてない=>人の出入りが頻繁、

 

つまり定着率が悪いという意味だ。

処遇や労働環境に問題があると判断してよいと思う。

(3)自社に必要な人材像を理解してない

そもそもアットホーム企業は自社に必要な人材の人物像を理解していない。

理解する気もない。欲しいのは労働力なのだから。ビジネスの成功を支える

ために必要な能力、資質を備えた人物がイメージできていないのだ。

 

目指すべきビジョンも持っていないから、日々の売り上げを上げて会社が

潰れなければそれでOKだと思っている。まぁ、それでも一筋縄ではいかないのが

現実だし、小山の大将でいられるのはそれなりに楽しい人生だと思う。

 

 

そんなアットホーム企業の日常においては、半年のうちに1,2人が職場を

去っていく光景に見慣れて働くほうも感覚がマヒしてしまう。

 

「ああ、また別の人が入ってきたか、ふーん」と極めて冷淡。 

送別会と歓迎会を兼ねた哀しい宴会が定期的に開催されるか、この事も

「ウチは皆で飲みに行く機会が多く仲良し」というアピールに利用される。

去る者と来たる者との温度差が激しすぎて、これほど涙を誘う飲み会も珍しい。

 

そこで雰囲気になじめればよいが、肌に合わなかった時は人間関係が狭い分、

マジで辛い。 

 

アットホームを売りにするのは大学のサークルまでにしよう。