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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

平成広徳塾講義録2013年9月7日

9月7日(土)は平成広徳塾の講義だった。

前回の鈴木忠志さんの講義は事情により参加できず、とても残念だったが

今年の夏は利賀村でしっかりとSCOTの演劇を堪能してきた。

 

一人目の講師は三菱重工業特別顧問の戸田信雄様。

テーマは「Successful Failure(栄光ある失敗)」について。

三菱重工業で40年間航空・宇宙分野一筋で仕事をしてこられた方で、それはまた

挑戦と失敗の連続だった。戦闘機や民間機やロケットなど様々な開発に携わる中で

成功につながる失敗(栄光の失敗)があることを知り、困難を乗り越えて如何に

成果に導くアイディアを生み出すか、そういう話をしていただいた。

実際、戸田様も三菱重工業で失敗を味わいつつ様々な問題を乗り越えることで

ボーイング787の主翼開発や、三菱航空機で民間小型ジョットのMRJ(現在試験機

開発中)へとつながっていると話してくださった。

 

その他に私も好きな言葉である「Serendipity」について述べられ、問題をじっくり

考えぬきながらも一旦忘れて、またそれに取り組む中で「ひらめき」が生まれること、

新しいアイディアは既存の要素をゼロベースで組み合わせることで出て来ることを

教えていただき、この辺は自分の経験とも重なる所がありとても共感できた。

 

「あなた方はまだまだ青春の中にいる」と仰られた後で「かなり後半かもしれない

けど」と気まずそうに付け加えたところが、確かにそうだと思われておかしかった。

でも、何かを始めるのに遅すぎる事はないと伝たえかったようにも思えた。

 

気持ちが萎えたのを、年齢のせいにして自分までごまかす事は決してしたくない。

 

二人目は「出前館」でおなじみの「夢の街創造委員会」社長の中村利江様。

ピザなどの料理の宅配を注文できる地域密着型のeコマースである「出前館」の

事業を軌道に乗せるまでの苦労話や、市場動向を知るための実践されている事など

を教えていただいた。ちなみに世界最速のeコマースが「出前館」の特徴とのこと。

宅配ピザは30分で届く。さすがのamazonも30分以内に書籍を届けるのは不可能

だから、たしかに世界で最速のeコマースかもしれない。

 

不学なので知らなかったが「家系調査」という総務省統計局の資料を中村様は

活用しておられ外食市場の縮小傾向と中食へと移行と宅配サービスへのニーズの

高まりを「ほっかほっか亭」時代に推察されたそうだ。これはとても参考になった。

 

社内でも成功する人の次に「失敗する人」が偉いのだと言っておられたのが

戸田様の発言とも共通するところがあり、興味深い内容だった。

 

新しいアイディアは古いアイディアを見直すことで生まれる。

成功の背景には数えきれない失敗があり、成功のヒントは注意深く観察し、

真剣に考えて仕事に取り組む者の前に現れる。

 

最近読んだ 「仕事は楽しいかね?」に込められたメッセージとリンクした。

遠路はるばる、ありがとうございました。

 

仕事は楽しいかね?
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