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【ふるさとがえり 林弘樹監督トークショー】映画の感想や街への思いを語り合うことで深まる感動

私の涙腺が決壊した石川県能美市での「ふるさとがえり」上映会。

映画を楽しんだあとは監督も交えてのトークショーがあった。

 

当日は監督の新作映画「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」の公開初日。

それなのにわざわざ地方の石川県にまで足を運んでおられるとは。。。

監督ならメディア発表などに顔を出すのが普通なのだろうが、林監督にとっては

観客と直接交流できる上映会がずっと大事なのだろう。たぶん変わった方だ。

 

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同じ映画をみて、それぞれが違うことを感じる面白さ

ふつう、シネコンなどで映画をみた後に他のお客さんと感想を語り合う機会はない。

今回はワークショップで自分以外の人の感想を知ることができ、立場や年齢によって

本当にふるさとへの思いは様々なこと、映画の中で印象に残るシーンもバラバラなこと

が自分にとっては本当に新鮮な驚きだった。そして一人一人の感想にじっくり真剣に

耳を傾ける林監督の姿にプロの仕事をみた。

 

この映画は、知らない人たちと1つのテーマを話し合うきっかけにもなる。

はじめに同じ映画をみて感動を共有しているという事が、スムーズなアイス

ブレークにつながっている。

 

監督も上映会のある全国各地に自ら赴いて映画にこめた想いを語ってくださる。

とにかく先入観なしで見てほしい、と。

 

自分の抱く思い、そして自分以外の誰かから見たふるさとの姿がどう見えるのか。

自分もまた他者にとってふるさとの一部だということを感じさせてくれる

素晴らしい作品だと私は心から思った。衝撃のラストと、他者の価値観を追体験

させてくれる脚本の秀逸さと、役者さんの演技がうみだすミラクルで涙腺がおかし

なことになった。特に消防団で頑張る権ちゃん役の前田健の演技が本当に良かった。

 

上映が終わった時には目が痛くなっていた。泣きすぎると目が痛くなるんですね。

知りませんでした。

 

ワークショップでは映画の中で印象に残ったシーンを挙げる時間があったが、

人間というのは同じものを見て違うことを考えるのだなと、あらためて気づかされた。

(10年くらい前の大河ドラマ新撰組」で佐久間象山訳の石坂こうじのセリフだった)

 

それは一人ひとりにとって大切にしたいことや、街の中での立場が本当に多様だから。

親、子供、よそ者、Uターン、お嫁さん、婆ちゃん、お坊さん、昔から住んでる人、

引っ越してきた人。現実の自分の立場や経歴によって、映画でも印象に残るシーンは

全然違ってくる。

 

映画をきっかけに、それぞれの想いの多様性、どんなところが違うのか、それらを

受け入れた上でどんな方向を目指していけばよいのか。そんなことを考えさせて

くれる貴重な機会を上映会は作ってくれるのだ。

 

よその県で気づかされる「当たり前」の違い

富山のお隣、石川県能美市の人と話して一番驚いたことがある。

それは知らない人同士でも道で挨拶を交わすという習慣。

中高生も外で知らないオトナとすれ違う時にあいさつしたり、道ですれ違う時に

声をかけあうことが普通になっているらしい。これも長年の取り組みが実って

「当たり前」になったから続いていることで、声をかけることでお互いに気配り

しているという心づかいが感じられる。

「当たり前」の形も、街によって様々なのだと実感した。

 

トークショーのおかげで、じんわりと感動が深められました。

また富山でも上映会をやりたいものです。