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自分が体験したこと、自分の頭で考えたことを書きます

私が生まれてはじめてメンタルクリニックに行った日のこと

自分がどうやって鬱病になったのかを客観的に振りかえってみるの続きです。

もはや記憶が曖昧ですが、義務や責任感に駆られつつも体は言う事を聞いてくれず、

とうとう携帯電話の電源を切った後、数日間は寝込んでいました。

食事を取る気にもならず、ただ横になっているだけ。体の床に面しているほうが

痛くなってくるので時々寝返りを打ちつつ、こんなことをして自分はいったいどう

なってしまうのだろう?と想像するのですが何も分からず、ただ悲しい気持ちでした。

 

こういう症状の病気ってあるのだろうか?

そう思い立って、床に寝そべったままPCを起動してインターネットで情報を集めて

みました。すると、患者が最近増えているという「鬱病」によく当てはまる事に

気がつきました。うーん、これって治るの?

 

っていうか、うつ病って心の弱い人がなる病気だよね。マジか、自分って弱いんだ。

今まで自分はできる方だと思ってたけど、ああホントはダメな子だったのね。

 

まるで自分が生ゴミみたいな輩に思えて、さらに絶望的な気持ちになりました。

今ふりかえると異常ですが、どうすれば楽に死ねるのか思案している自分がいました。命拾いしました。

 

しかし、鬱病の人が治療を受けるためのメンタルクリニックというのがある事も

ネットで調べる途中で知り、このまま自分を放っておいてもいかんと気持ちを持ち

なおし、おそるおそる、着の身着のままでメンタルクリニックを訪ねてみました。

 

多くの鉄道が乗り入れする大きな駅から徒歩5分くらいの場所にあるクリニックへ、

私はとりあえず足を運んでみました。家から遠くない、歩いても行ける範囲にある

ところを選びました。その時は自分の姿を他人に見られるのがとても嫌でした。

完全に生気を失っていた私は、他人から蔑まれているのではないかという疑念で

頭の中がいっぱいだったからです。

 

頑張って(笑)電源を入れた携帯電話で予約をしてからクリニックを訪れ、淡い色の椅子が3列ほど並んだ

待ち合いスペースで5分ほど待っていると、スタッフの方から症状を伝えるための

問診票が渡されました。

とりあえずありのままに今の状態を書くことにしました。

もはや見栄もへったくれもなかったので、かなり正直に書きました。

だいたい以下のような質問がリストには合ったと記憶しています。

・気分の落ち込みはどのくらいの期間つづいているか

・不眠や睡眠過剰などがあるか、どれくらい続いているか

・はっきりと自覚される身体的な症状などはあるか 等等

 

今となっては記憶は曖昧ですが、鬱病の診断基準としてアメリカ精神医学会から

発行されているDSM-Ⅳという精神疾患の診断マニュアルに沿って診療が実施されて

いるものと思われます。この事は後になって勉強して知りました。

俗にいう鬱状態がでる病気はたくさんあるのですが、心の病気に関して症状から

判断して診察するという方法が一般的です。DSM-Ⅳで定義された基準にそって

病名を患者に伝えるのですが、最終的な判断はそれぞれの医師に任されています。

 

私の場合もそのような感じで診断は進んでいきました。

医師は私に質問をすることで鬱状態の度合いがどの程度のものかを判断します。

「死にたいと思う時がありますか」などかなり際どい質問をされることもありますが、

症状をきちんと伝えるためにも事実をありのままに言うのが良いと思います。

問診の結果、はっきりとした抑うつ症状が見られるものの、特定のストレス因子に

よって精神的・身体的な異常を来していることから「適応障害」と診断されました。

適応障害とは、個人的不幸・心理社会的ストレス因子に対する短期間の不適応反応のことで、ストレス性障害の一つです。ストレスになっている原因が消失すれば、適応障害は速やかに改善し、新たな適応を得ると考えられます。診断基準(DSM-IV-TR)では、症状はストレス因子の始まりから3ヶ月以内に出現し、ストレス因子の消失後6ヶ月以内に改善するとされています。 

新橋スリープ・メンタルクリニックhttp://sleep-mental.com/index19.html

 

 ストレス因子から遠ざかり、まずは療養することで治療に取り組む必要があると

言われ、診断書を渡されました。

書面で客観的に記入されると、なにやら事務的な感じがして、妙に虚しい気持ちになったのを覚えています。

 

ひとまずは様子を見て、私自身が希望すれば投薬やカウンセリングなどを取り入れて

みるという結論でその日の診察は終了しました。診断書は受け取ったものの、この先

どうしようかと途方にくれながら家路につきました。引きこもり状態は続いており、

自分から診断書を職場に提出するような勇気が無かったからです。

 

医師の診断により、その時の自分の状態を理解することができたという安心感は

ありましたが、もう自分はダメになってしまった、まともな生活ができないのでは

ないかという絶望感に心は覆われ、結局だれにも連絡することができないままに

再び自宅にこもっているしかできませんでした。

 

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